作品を創るにあたって、「ベーコンの絵をダンス化」したいというわけではなかったので、
ベーコンの作品や精神と対決するような気持ちで毎回何かの疑問をぶつけながら挑んでいます。

フランシス・ベーコン(1909〜1992)の作品では、内臓も飛び出さんばかりに歪められた顔や身体が描かれていたり、小さなフレームの中に閉じ込められて叫び声が聞こえてきそうなポートレイトがあったりします。

初めて彼の絵と出会ったのはニューヨークの美術館でした。その後ロンドンでダンスを勉強していたときに研究テーマを探す機会があったので、一目見たときから心に引っかかっていたベーコンの絵と自分の生身の身体を立ち向かわせることにしたのがこのプロジェクトのきっかけでした。

Introduction

UNFIGURE は画家フランシス・ベーコンを手掛かりした作品制作よって活動を開始いたしました。
その後様々なテーマへの追究や多ジャンルアートとのコラボレーションにも取り組み、展開を続けているダンスアート・プロジェクトです。

"unfigure"というのは単にグループの名前だけではなくて、いつもテーマとして向きあい続けている「極限状態によって露わになる人間の真実味」や、それをさらすための媒体であるわたしたちの身体もunfigureだと考えています。

太田 翔子

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